Web IT業界のビジネスモデルとは?収益を得るには?を事例で紹介!
Web業界には色々なWebサービスがありますが、自分の担当している以外のビジネスモデルについては案外知られていないものもあります。
Webディレクターとして既存のサービスのマネタイズを図る、または新規事業を立ち上げるには、どのように売り上げを作ることができるのか熟知しておく必要があります。
全く新しいビジネスモデルを作ることも今後あるかもしれませんが、まずは現状のビジネスモデルをしっかり把握しておきましょう。
以下に、代表的なビジネスモデルを、参考Webサービスとともに説明していきたいと思います。
※モデル名については私なりの分類です
※複数のモデルにまたがるものもありますが、便宜的1つのところに入れています
Web ITのビジネスモデル
Web ITのビジネスモデル① 広告モデル
広告モデルとは、どのWebサイトでも基本的に当てはまるベーシックなビジネスモデルですが、多くのトラフィックを集め、広告媒体としての価値を高め、Webサイト内の一部を広告スペースとして販売することで収益を得るビジネスモデルです。
広告スペースの使い方には大きく2つあり、「アドネットワーク」または「純広告」があります。
「アドネットワーク」とは、このブログの広告枠のように、広告枠は固定でありますが、表示される広告は、アドネットワーク運営会社が閲覧ユーザーに適したものを自動的に表示する仕組みです。こちらは様々な料金体系がありますが、例えばCPC(Pay Per Cost:クリックしたら収益発生)、単価は表示される商材や広告の形式(大きなバナーとか、テキスト広告など)によりますが、クリックあたり2,30〜100円くらいになります。
他にも広告の種類としては「インプレッション課金」「期間保証」「インプレッション保証」「PV保証」など様々なものがあります。
「純広告」とは、ある企業にある販売枠を販売し、「○ヶ月○万円」のような形で表示する広告になります。「純広告」は、表示する広告枠が決まっているので、例えばデジタル製品の通販Webサイトを運営している会社であれば、SONYやPanasonicなどのようなメーカーがターゲットになります。
こちらはPV数と、自社Webサイトがどれだけユーザーに影響力を持っているかで価格が変わってきますが、100万円単位での広告になったりします。純広告がバンバン埋まるようなWebサイト・メディアになると成功したWebメディアだなと考えることができます。
【参考サイト MERYなど、キュレーションサイト】
DeNAのキュレーションメディアがかなり炎上してしまいましたが、MERYなどは広告モデル+②の物販モデルですね。
若い女の子向けのメディアとして、記事を量産することでコアユーザーをつかみ、UU,PVを稼ぐことでアドネットワークの広告収益を得ることができます。また、「若い女の子」とターゲットがしっかり明確で、コアなファンを掴むことができていたので、「若い女の子」に広告を配信したい企業はかなりの数がいたのかと思います。
ここまでは広告モデルですが、直近では、MERYサイトで紹介された商品を購入できるようになっていたようなので、そこへユーザーを送客することでの手数料収益も今後見込めてきていたのかもしれません。(ただ、記事メディアから物販への送客モデルはなかなか成功している会社がないので、成功していたかどうかは不明です。)
MERYなどDeNAのサイトは色々ありましたが、今後どうなっていくのか注目したいと思います。
Web ITのビジネスモデル② 物販モデル
物販モデルとは、Webサイト上で商品を販売し、それが購入された際に、購入者や中間業者からの手数料によって収益を得るビジネスモデルです。大きくは「直販モデル」と「マーケットプレイス」モデルに分けて説明します。
「直販モデル」とは、事業者が自社で在庫を持ち、その商品を売るビジネスモデルです。
【参考 SONYの直販サイト】
SONYが自社のパソコンVAIOを、自社の通販Webサイトで購入者に販売することで原価と販売価格の差額を利益として得ることができます。
「直販モデル」では、中間業者がいないため、メーカーは利益を多く出すことができ、さらにユーザーに安く販売することも可能になります。
極論、メーカーが一番儲かるためには「すべての商品を直販で売ること」ですが、数を多く販売するためには小売店の力に頼る必要があります。メーカーが自社の利益を優先して少しずつ直販に移行したいと考えているかもしれませんが、小売は「そんなことするなら、今すぐに取り扱いをやめるぞ」というかもしれません。
持ちつ持たれつの関係で伸ばしてきた両社なので当たり前ですが、最近は中間業者をいかになくすかのWebサービスが多く出てきているので、今後が気になるところですね。
次に「マーケットプレイスモデル」とは、事業者はマーケットプレイスを提供し、そこに出店したお店の販売利益から一部手数料をもらうモデルになります。
【参考 楽天、Amazon、Yahoo!ショッピング など】
お店は楽天上にネットショップを作成することができ、そこで商品を販売することができますが、商品を販売すると、「販売額の数%」を楽天に手数料として支払うことになります。
また、楽天は販売手数料の他に、月額数万円の出店金を収益としてもらっています。
なぜお店が、わざわざお金を払ってまで楽天に出店するかですが、ひとえに楽天の持つブランド力と集客力になります。
自分のネットショップを作ってオープンしても、きちんとお金をかけて対策なりプロモーションをしないと誰も来てくれたりしません。また、来てくれても、初めて見た個人WebサイトのようなWebサイトで購入してくれる可能性はかなり低いです。
そのため、お客を呼ぶ集客と、安心して買ってもらえるブランド力への対価として楽天に費用を支払いっているのです。
Web ITのビジネスモデル③ クリック課金モデル (CPC)
クリック課金モデルとは、自社のWebサイトから、対象のWebサイトへ送客をしてあげる対価として収益を得るビジネスモデルになります。
【参考 価格.com など】
日本で一番有名な価格比較サイトの価格.comなども一部このビジネスモデルです。
商品を選ぶための情報を自社で作り上げ、購入意欲の高いユーザーを集めているからこそできるビジネスモデルですね。価格.comからのお客さんになら「1クリックいくら払うよ」と納得感を得られるからこそのモデルです。
Web ITのビジネスモデル④ アフィリエイトモデル(CPA)
アフィリエイトモデルとは、自社のWebサイトから、対象のWebサイトへ送客し、そこで成果を発生した際の対価として手数料を得るビジネスモデルです。
クリック課金と似てますが、送客だけでは手数料は発生せず、その後成果(通販サイトなら購入」した時点で報酬を得ることができます。アフィリエイト報酬は、「1回いくら」という固定価格もあれば、通販であれば「商品価格の数%」と変動なものもあります。
【参考 価格.com など】
クリック課金同様、日本で一番有名な価格比較サイトの価格.comなども一部このビジネスモデルです。購入意欲の高いユーザーを集めているからこそできるモデルですね。
Web ITのビジネスモデル⑤ 仲介モデル(CPL)
仲介モデルとは、自社のWebサイトから、対象のWebサイトへ問い合わせを発生させることで対価を得るビジネスモデルです。自社のWebサイトに問い合わせフォームを持つ場合もありますし、対象のWebサイトへ送客しそこで問い合わせフォームを持つこともあります。
基本的には④に包括される内容で、成果というのが「問い合わせ」というだけです。CPLという単語で使うことがあったので、そういう言い方をすることもあるかも?とだけ覚えておいてもらえると良いです。
【参考 HOME'S SUUMO 引っ越しサイト など】
不動産のポータルサイトでは、気に入った物件があれば、その仲介不動産屋に問い合わせを送ります。その問い合わせに対して、1回いくら、というビジネスを行っているのがこのビジネスモデルです。
そのため、各種不動産ポータルサイトは、ユーザーが問い合わせたいと思う物件に出会えるよう検索方法や選び方を分かりやすく提供していますね。
Web ITのビジネスモデル⑥ 定期課金モデル
定期課金モデルとは、1ヶ月いくら、という形でコンテンツやサービスを提供する対価として手数料を得るビジネスモデルです。
日本だとi-modeの時代に着メロなどで一般化し、今も様々なところで使われているビジネスモデルですね。
【参考 ニュースサイトやCOOKPAD など】
ニュースサイトは基本このモデルで、記事全文を読むためや、特別記事を読むには月額会員にならなければという形ですね。もちろんどこにでもあるニュースが配信されるサービスに月額料金を払ってくれるユーザーなどいないので、独自性のある記事があることや、新しい視点で記事がまとまっていることが必須ですね。
NewsPickというサービスがあるのですが、月額1000円以上しますがユーザー数が順調に伸びておりすごいサービスと感じているものがあります。私も有料会員に成っているのですが、オリジナル記事の内容が素晴らしく、量もかなりあるので、金額に納得のサービスだなと感じています。
皆さんも是非一度見てみると良いと思います。
Web ITのビジネスモデル⑦ ASPモデル
ASPモデルとは、インターネット上からサービスを動的に配信し、利用料を支払うことでサービスを提供することで収益を得るビジネスモデルです。
【参考 Evernoteオンラインストレージサービス、ADOBEのソフト など】
Evernoteは、クラウド上のストレージサービスを提供していますが、月額料金を支払うことで追加容量を提供しています。また、ADOBEのソフトも最近はインターネット上からソフトを配信し、月額支払いにより収益を得ています。
このような仕組みをASPモデルと言います。なお、ASPはApplication Service Providerの略になります。
Web ITのビジネスモデル⑧ CtoCモデル
CtoCモデルとは、個人間でやり取りを行うプラットフォームを提供することで収益を得るビジネスモデルです。なのですが、モデル自体は①〜⑦のビジネスモデルが基本です。個人間のサービスの話をしたかったので切り出しましたが、①〜⑦のモデルで、個人に提供することも増えているんだよということを認識してもらえると嬉しいです。
【参考 ヤフオク、メルカリ、AirBnb、ココナラ など】
昔からあるもので一番身近なものとしてはヤフオク、最近ではフリマアプリとして一番の地位を気づいたメルカリでしょうか。
メルカリでは、個人が簡単に出品することができ、購入も事業者が仲介することで安心して行うことができるサービスになっています。ビジネスモデル自体は物販モデルのマーケットプレイスモデルで、出品者が出品したものを販売した際に、「販売額の10%」を得る仕組みになっています。
ここも楽天同様に、No1フリマアプリというブランド力と、ユーザー数という集客力を提供する対価として手数料を得ています。最近、楽天のラクマも、本格的に力を入れ始めてきたので今後楽しみな市場かと思います。
物販のメルカリ以外にも、民泊のAirBnbや、サービスのCtoCココナラ、さらに車の個人間レンタルができるDeNAのAnycaなど続々CtoCサービスがでてきました。
中間業者を抜くことで、利用者には安くサービスを提供できるこのモデル、今後もっと増えていくこと確実と思いますので見守っていきたいと思います。
長くなりましたが、大きくはこれくらいのビジネスモデルを理解すること必須です。概要だけしか書けなかったので、個別のビジネスモデルの深堀はまた別途書きたいと思います。
では。
Web組織の開発体制についての考察 内製・外注の是非
インハウスのWebディレクターをやっていると、基本的には社内のデザイナー・エンジニアとお仕事をすることになります。
たまに諸々な事情で外部の制作会社さんと開発することもありますが、ほんとめったにありません。(予定になかったけどこれやりたい!でも当初予定になかったかは、開発リソースはない、とい時にたまにあるくらいです。)
そんな私は、開発は内製にすべきだと考えてるんですが、内製は内製で悩ましい点があります。
今回は内製の際の開発体制について書きます。
開発体制について
社内で開発している会社では、多くが以下どちらかのパターンで開発体制を持っているかと思います。この二点についての考察をまとめていきます。
①機能別組織
②事業部制組織
※上記合わせたマトリックス組織とかも聞きますが、そうしてる会社は少ないので今回は話に出しません。
なお前提として、今回の会社では、通販事業と旅行事業の二つを持つ会社とします。
①機能別組織ってなに?
名前の通り、機能(職種)別にチームがまとめられている組織になります。
ウェブの開発には、ディレクター・企画・デザイナー・エンジニアの4つの職種の人たちがいますが、同じ職種の人たちが集まって4つのチームに分かれる形です。
(ディレクターチーム、企画チーム、デザイナーチーム、エンジニアチーム、という形です。)
この形の組織の会社では、プロジェクトごとに、各チームからメンバーがアサイン(選ばれ)され、プロジェクトごとにチームを組む形です。
つまり、普段企画チームの中のメンバーは、基本的にみんな違うプロジェクトに入っていて、違う仕事をしている方です。
プロジェクトごとにチームを組むので、今は通販事業の仕事をしていて、次は旅行事業の仕事をする、などがあります。
②事業部制組織ってなに?
機能別組織とは違い、事業ごとに、開発チームを持つ形になります。
今回の例では、通販事業部の中に4つの職種の方々がいて、旅行事業部の中にも同様の体制を持つ形です。
事業部制組織の場合は、その中の業務しか行わず、通販事業部の方はずっと通販事業部の業務をすることになります。
インハウスではどちらの開発体制が良い?
人による部分が多いので難しいのですが、個人としては事業部制組織が良いと考えています。
おそらく、企画・ディレクターとしてはこちらを挙げる方が非常に多いのではと思います。
理由は以下になります。
①目標意識に差が出る
インハウスの会社では、サービスを作って終わりではなく、作ったものを伸ばして売上を立てることが最大の目的になります。
制作会社では依頼されたものを作る、がゴールになりますが、インハウスでは作るだけに意味はありません。
そのため、作ったあと、サービスを改善していく部分が大事なのですが、機能別組織だと、プロジェクトごとにやることが変わってしまうことも多く、なかなか目標意識を強く持つことができません。
また、会社の目標設計にもよるのですが、機能別組織の場合は、デザイナー・エンジニアさんは特に、数字目標を持つのではなく、デザインやプログラムのクオリティなど、職種の中での成長を目標となることも多いです。
こうなると企画側としてはさらに厳しくなり、デザイナー・エンジニアさんが数字よりもクオリティ向上や新しい技術を使う部分のモチベーションが高くなります。
クオリティが高くなるのは良いのですが、数字を達成するための施策より、デザイナーエンジニア的には新しい技術を使ってみたいという理由の提案が多くなってくると、数字の部分がさらに弱くなってきます。
例えば、サイトリニューアルで数字改善が必要なのに、新しいフレームワーク導入をしましょう、のような提案です。
(フレームワーク変更が、今後の運用を非常に楽になり中期的には事業にプラスなどであればもちろん賛成です。)
ちょっと話が脱線しましたが、このような感じで、本来追わなければならない数値目標などが、機能別組織になることで目標でなくなってしまうことが多いので事業部制組織が良いと思う理由です。
②距離が遠くなりコミュニケーションが希薄に
機能別組織だと、職種ごとに席が別れることが多いです。そうなると、距離がどうしても遠くなってしまうのでチーム感も弱くなってしまいます。
また、同じチームの同じ職種の人たちがチームメイトの感覚になるので、プロジェクトを一緒に組んでいる別職種の方々の愚痴なども多くなるのが現実かと思います。
(「企画の無茶ぶりヒドイんだけど」「エンジニアがJSやるべきじゃない?」みたいな感じがあったり。。)
ここも同じ目標意識を持ちにくいことが要因と思いますか、こうなると開発効率も悪くなるので、あまり良くないなという理由です。
これらのことから、インハウスの組織では事業部制組織が適していると考えています。
最初に書いた通り、上記であげたデメリットなどは、すべて人次第で解決可能とは思うのですが、組織が大きくなるとなかなか上手い解決方法がなく現在はこういう意見になります。
機能別組織でももっと上手くいく!というやり方などあればご指摘いただけると嬉しいです。
補足 制作会社の会社体制は?
制作会社の開発体制は機能別組織が多いのですが、これはこの形で良いと思っています。
というのも、依頼されたものを納品する、が目標になるので自分の職種のスキルをあげて効率良く開発できるようになれば、会社全体の目標達成に繋がるからです。
制作会社経験がないので周りの人達からの情報ベースなので、詳しく書きませんが、やはり目標によって適した組織・開発体制があるのかなと思います。
こちらも指摘あればお願いします!
ではでは。
Webディレクターとは?仕事内容や必要なスキル・資格について
Web業界の仕事について調べると、必ず「Webディレクター」という仕事が目につくと思います。
ただ、Webディレクターの役割は会社によって違っているので、必要なスキルも同様に変わってきます。
私はずっとインハウスでのWebディレクターをやっているので、そちらの経験から仕事内容や必要なスキルを書いていきたいと思います。
※インハウス=自分の会社にディレクター、デザイナー、エンジニアなどを持つ形態。制作会社へ外注することは基本的にはありません。
Webディレクターとは?
「ディレクター」と聞いてもピンとこない人も多いと思いますが、プロジェクトにおいて、「監督」「指揮」「管理」などの仕事を行う人を指します。
Webサイトなどを作る際には、Webデザイナーやエンジニアなど様々な人と一緒に仕事を進めていくことになりますが、全体の進行を管理したり、クオリティについて責任を持ち、プロジェクトを成功に導くリーダーのような立場になります。
Webディレクターの役割とは?
インハウスと制作会社でWebディレクターの役割も変わってくると冒頭に書きましたが、インハウスの会社でも、役割は違っていると思います。
(私は2社経験していますが、2社でもかなり違っています。)
Webディレクターの仕事は多岐に渡るため、やるやらないの役割が会社によってかなり違う気はしますが、大きく違う点は、Webディレクターが「企画」も担当するかどうかだと思います。
「企画」も担当する場合、自分で立案した企画をそのまま進行管理しますが、分業(企画者とWebディレクターが別)の場合、企画者が企画した案件をWebディレクターが巻き取り進めていくことになります。
「何でも屋」のように多岐の仕事をこなすWebディレクターですが、「企画」も行う場合、サイト制作を行う場合、ざっくり以下のような仕事を行います。
【サイト制作の流れ、仕事と担当】
(1)サービス企画 / 企画 or Webディレクター
どういうサービスを作るのか
市場調査、ニーズ調査
事業計画策定
(どういうビジネスモデルで、どのようにサービスを伸ばしていくか。
その場合の収支はどのようになるか。いつ単月黒字するか、累損解消するか。)
法的にグレーな点があれば、法務・外部弁護士含めスキーム検討
社内調整
(財務経理、カスタマーサポート、セキュリティ、インフラ など)
(2)社内承認(上司や経営層への提案) / 企画 or Webディレクター
(3)仕様書の作成 / 企画 or Webディレクター
(4)Webデザイナー、エンジニアへの依頼 / Webディレクター
(5)進捗管理、クオリティ管理 / Webディレクター
(6)開発物のテスト / 全員
(7)リリース / 全員
(8)アクセス解析、課題発見、改善案作成、修正リリース の繰り返し / 企画 or Webディレクター
ここに書いたのは大きなタスクだけなので細い仕事はもっとたくさんありますが、色々な役割を担っているのがWebディレクターなんだなとイメージしてもらえると良いと思います。
Webディレクターに必要なスキル、資格は?
上記で書いた通り色々な仕事・役割があるWebディレクターですが、それに伴い必要なスキルをまとめてみました。
最初から全てが出来る必要はないですが、Webディレクターとしてステップアップしていくために、出来る範囲を広く深くしていきましょう。
※なお項目が13個と長くなりましたが、サイト制作をゼロから行う際に、必要になるスキルを順番にあげました。ディレクターとして初めてに行う業務では、一部スキルだけで問題ないですが、最終的にはこれくらい多岐な内容を把握した方が良いのだな、というイメージを持ってもらえると嬉しいです。
※それぞれ、概要のみで詳細はまた別途かきたいと思います。
(1)ヒューマンスキル
最初に上げるスキルがコレ?と思われるかもしれませんが、個人的に一番大事なスキルはヒューマルスキルだと考えています。
極論を言うと、他のスキルが最初なくても、ヒューマンスキルが飛び抜けてあれば大体何とかなるかなと思います。(「企画」を自分で立てる、などはどうにもなりませんが)
というのも、基本的にWebディレクターはプロジェクトを遂行するために、各部門のプロフェッショナルの人達と動くことになるので、プロジェクトの目的を皆に正しく伝えられて、助けてもらえるような人間力があれば、大体何とかなるからです。
また、他のスキルを身につけているとしても、結局プロジェクトの成否を決める際に大事になってくるのがヒューマルスキルだと思います。
ありがちなのが、Webディレクターが「一番偉い」ような気持ちになってしまい、各部門への依頼や調整が横柄になってしまっていたりする人。
ディレクションというのはリーダーのような仕事、と書きましたが、偉いというわけではなく、全体の中での立ち位置の一つです。ここを勘違いすると、各部門メンバーのモチベーションが上がらないですし、何か問題があった際にも「連絡したくない」という気持ちが連携が遅くなり、スケジュールの遅れや、大きな問題を生むことがあります。
各メンバーが最大のモチベーションを発揮できるように、面倒な調整などは自分で片付け、仕事を依頼できる人が優秀なWebディレクターかなと思います。
なので、他スキルと合わせて、常に頼りたくなるようなヒューマンスキルを磨きましょう。
(2)インターネットビジネス知識
現在あるインターネット上のビジネスが、どのようなサービスを提供しており、どこから収益を得ているのか把握しているのか理解しているかが、今後のビジネス検討する上で必要になってきます。
また、理解を深めるために、同業種の中で似たサービスが複数あると思いますが、それぞれがどのような差別化を図り生き残っているのか考えてみるのもスキルアップに繋がると思います。
ビジネスモデルの他にも、インターネット技術の発展に伴い、新しい情報がどんどん流れてくる時代ですので、アンテナを高く感度が高い状態をキープしておくように意識しましょう。
(3)情報収集、課題発見スキル
常に新しい情報や技術が流れてくる時代ですので、様々な情報を常にインプットし、「何か不便なことはないか?」という視点で考えられる癖をつけましょう。
誰でも「新しい!」と思えるような発見は難しく、誰かが既に取り組んでいることが多いかと思います。
リアルな声を深く地道に集めて、隠れたニーズを発見していけるようにアンテナを高く張るように意識しましょう。
(4)企画力(法務関連知識、財務経理知識含む)
課題・ニーズを発見した後、「実現に移す」ことが企画の力が試されるところになります。法的観点、財務経理の観点など踏まえ実現するためのビジネススキームを検討し、社内各所の調整・承認を受け、いち早くアウトプットするまでの力をまとめて企画力と言えるのだと思います。
特に新規事業になるほど、法的に問題ないか、社内の財務経理処理として問題ないか、などの調整検討が必要になってきます。
その際、知識がゼロからの状態から始めると、そこの調整に数か月の時間がかかってしまうこともあります。
ですので、アイデアを作る企画力とともに、実現するために必要な関連知識は常に学んでいくと良いと思います。
(5)Webマーケティングの知識・運用スキル
企画を立案した後に大事になってくるのが、そのサービスを、「どうやって伸ばしていく?」という点になります。企画の承認を社内経営層から取るためには、事業開始からの「単月黒字」「累損解消」がいつになるのか、事業計画を立てる必要があります。
この計画を立てるために、必要になるのでWebマーケティングの知識になります。
リスティング等の有料プロモーション、SEOによる自然流入増加など、どのような内容でいくらかければ、どれくらいのトラフィックが見込めるか。また、トラフィックの増加に伴い、どれようにマネタイズが図れるのかなど、を数値ベースに落としこむ力が必要になります。
また、基本的には新記事業で予算が潤沢なんて会社はほぼないので、お金をかけずにどのようにユーザーを伸ばすかという施策・アイデアが必要になってきます。
事業の成否に一番大事な力と言っても過言でない点ですので、常に意識して伸ばしていきたいスキルです。
(6)ドキュメント作成スキル
社内の承認を得るためにも、開発物を正しく効率的にデザイナー・エンジニアさんに作ってもらうためにも、分かりやすく心に響くドキュメンテーション作成能力は必須になってきます。
プレゼン資料や仕様書では、作り方やコツは違ってくるので、違いを理解しつつ良いドキュメントが作成できるようになりましょう。
(7)コミュニケーション、プレゼンテーションスキル
社内の承認を勝ち取るためのプレゼンテーション能力、各部署の協力をいただいたり開発時のやり取りを円滑にコミュニケーションスキルは、Webディレクターに必須なものです。
それぞれ必要なスキルはまた別途まとめたいと思いますが、体系的なプレゼン手法などが上手くまとめられたノウハウ本などありますので、日々勉強をしていきましょう。
(8)編集・ライティングスキル
実際に記事を書けるほどのライティングスキルはなかなか身に付かないですが、自分の事業がどのようなものか、作りたいモノをどういうものか、分かりやすく説明できる編集スキルは必須です。
文章を書くのは私も一番苦手なのですが、少しずつ慣れていくものと思いますので、アウトプットを多く意識し、スキル向上を図っていきましょう。
(9)Web制作知識(インフラ知識、Webデザイン知識、プログラム知識 など)
Webディレクターが実際にモノを作る役割まで担うことは多くありませんが、良いものを作るためにはそれぞれの知識を深く持つことが大事になってきます。
「何ができるか」を知ることで企画の幅が広がりますが、「どれくらい時間がかかるか、大変か」を知ることでスケジュール管理の失敗が少なくなり、効率も良くなります。
また、私は元々Webデザイナーだったのですが、作る内容を話す際にも、何も分からない状態の人と話すと「どこか話があっていない」気がしてドキドキする場面もありました。重大な場面で認識違いがあると最悪リリース直前での仕様変更などに繋がってしまい全員が疲弊することになります。
メンバーの橋渡しをする存在であるWebディレクターは、「実際にプロレベルで作れず」とも、「どのように作るのか」理解できていると良いと思います。
(10)スケジュール、予算管理スキル
スケジュールを管理し、当初の予定通りにリリースを行うことはWebディレクターに重要なスキルになります。
スケジュール通りリリースするために、「開発前」「開発途中」それぞれ意識する点があるので特に必要と思う点をまとめておきます。
開発前・・・
上からの要望や、現場で作りたいものの要件をまとめ、「やること」「やらないこと」を明確にしておくことが重要になります。あたり前のことのようですが「やらないこと」を明確にしておくことが非常に重要になります。
上司や経営陣に作るものを話す際に、細かい点まで説明する時間はなくため、「こういうものを作ります」とコンセプトや大きな差別化ポイントのみを理解してもらっている状態が多いです。
そのため、開発途中や終盤に差し掛かった時に、「こういう機能はないの?」のようなごく真っ当な指摘が来ることがあります。もちろん現場としても作りたいのはヤマヤマですが、初期にスピード感を持ってスモールスタートをする時や、予算がない時には、必須機能に絞って開発していたりするので、途中でその認識合わせをすると、お互いアンハッピーになることがあります。
こういった事態を避けるためにも、「やらないこと」を含め、開発前から認識を合わせておくことが非常に重要になります。
開発途中・・・
開発前には、仕様書からデザイナー・エンジニアの方々に「工数見積もり」をとってから動き出しますが、仕様書から抜けてしまっていた内容や、動いているものを見るとこっちが良いと変更になる点は多く出てきます。
仕様の抜けは企画側で時間をかけて少なくする、ということで多少軽減できますが、動いているものを見ての変更はなかなか軽減しにくい部分です。(もちろんモックなどを詳細に作って、手戻りをなるべく少なくする、は必要ですがどうしても触らないと分からない部分は多いです。)
こういう変更点が出てくる中で、スケジュール通りにするには、「エンジニアさんが残業して頑張る」ということも多くなってしまうのが現実ですが、できるだけWebディレクター側でも吸収してあげるために、当初の段階で工数・スケジュールにバッファを持って上を調整しておくことも大事なのかと思っています。
スケジュールをギリギリにしておいて、なお追加作業全てをエンジニアさんの頑張りでどうにかする、を「やらなければいけない時」もあるとは思いますが、負担を少なくするためにWebディレクターとして上と戦う(調整)部分も必要なスキルかと思います。
このへんはまた別途詳細書いていきたいなと思います。
(11)マネジメントスキル
案件のリーダーとして、プロジェクトメンバーが最大限の力を発揮できるような環境を作ることがWebディレクターに必要なスキルです。
マネジメントのやり方としては人によって様々なタイプがあると思いますが、最近の私は「基本的にはメンバーの自主性に任せて動きやすい環境を作るように尽力」することを念頭に置いています。
ただ、「ゆるい」だけの状態は良くないため、クオリティ管理のために時には厳しい視点で指摘をすることも多いです。「モノ」に対する部分は妥協しない姿勢だけは崩さないようにしていますが、人や組織によって最適な形は色々あると思います。
(昔はもっと普段から細かい点を言ううるさいタイプでしたが、自分に合っていない気もして徐々に変わってきています)
経験をしつつ、最適な形を作っていけるようスキルを伸ばしていきましょう。
(12)アクセス解析スキル、論理的思考
リリース後、正しく状況を把握するためのアクセス解析スキルは重要です。
サイトによって、GoogleAnalyticsやSiteCatalyst を使っている会社が多いですが、使いこなした上で、様々な視点からアクセス解析ができるスキルを身につけましょう。
アクセス解析は奥が深く、単純に数値が取得できるだけでなく、「こういう数値が取れれば、こういうことが言えるよね」という提案に繋げられるようになることが必要です。
今度実例についても書いていきたいと思いますが、数字からの提案力は日々伸ばしていきましょう。
(13)サイト改善(PDCA)スキル
前項のアクセス解析スキルから、様々な改善案を出し、サイト改善を回していけるスキルはインハウスでのWebディレクターには必須のスキルです。
Webサイトはリリース後、ユーザーのニーズや使い方を知り、どんどん伸ばしていくことが必要であり、Webの醍醐味です。重要なページは1つの改善施策で10%以上効果(売り上げ)が伸びることもあります。
今後、ノウハウは詳細まとめていきたいと思いますので、ご期待ください。
【Webディレクターに資格っているの?】
スキルの話が長くなったため、資格の話はサクッとだけ書きます。
結論からいうと、特に資格は不要です。
私は業界でそろそろ10年目 ですが、1つも資格は持っていません。
(大手企業でそこそこな立場ですが、特に資格が必要と思ったことはないので、特に必要になることはないと思って大丈夫だと思います。)
もちろん資格をとろうと試験を受ければ、受かる自信もありますが、資格を取るよりも、その内容を実践で使えるのかが大事になってきますので、資格の内容は座学と思って理解しつつ実践経験を積んでいきましょう。
※ちなみにWebディレクターの資格であれば、ウェブケンの以下などがあります。(参考までに)
最後に
ダラダラと書いてしまいましたが、Webディレクターの仕事についてイメージがわきましたでしょうか。これから検討されてる方に少しでも参考になれば幸いです。
本当は「年収」や「転職・求人」あたりのことも書く予定でしたが、長くなってしまいましたので、また別で書きたいと思います。
欲しい情報などあれば、リクエストももらえるとやる気がでますのでお待ちしてます。
ZOZOのツケ払いってどんなサービス?審査は?クレカとの違いは?
こんばんは。 雨がすごい中タクシーも行列なのでマクドナルド退避中です。
暇なので久しぶりにゾゾタウンを見てたのですが、ツケ払いは良いサービスだなと思いましたのでメモとして。(使った人が今度大丈夫かなっていう点は置いておいて、企画視点で。)
ツケ払いとは?
名前をZOZOらしく良い感じにアレンジしていますが、ベースは普通にある、後払い支払いですね。 購入した後に支払い用紙が届き、2週間以内くらいに、コンビニか銀行払いで払えばOKというもの。
ZOZOのサービスは、GMOPaymentの後払い決済を使っているようですが、支払い期間が2ヵ月間というところがZOZO用のカスタマイズなようです。
クレジットカードを持ってなくても使うことができますが、利用時に簡単な与信審査があるようです。 また、54000円以上の買い物には利用できないようです。
学生などの若い子のニーズがくめている
ヤフーリアルタイム検索で、「ZOZO ツケ」とかで検索すると思いますが、「ZOZOの対応神ってる」みたいなツイートがかなりあります。
学生だと、例えば一月にお年玉だったりで大きな金額が入ったりするので、今買っても支払いがお年玉以降なら買える!っていうのもあるのかもですね。
ただ、「2ヶ月間でバイト頑張る」みたいなコメントも多いので、今度支払いギリギリになってくると「ZOZO悪魔や」みたいなコメントが多くなる気もしますが、そこはどうなるか楽しみなところです。
どちらにしても、クレジットのリボ払いだと地獄になるというイメージがそこそこ根付いてしまっている現状、ツケ払いというほぼ同じだけど言葉と形がちょっと違うもので、購入まで進むユーザーがこんなにいることが驚きでした。 そしてそのニーズを汲んだ点も、企画的には良く気づいたなという思いです。
ZOZOとGMOPaymentのメリット・デメリット
ZOZO
単純に今お金ないけど欲しいユーザーを購入されられるので、トランザクション数が上がりショップからの手数料が増えます。 ツケ払いでの、GMOPaymentへの手数料がクレカ等と比べてどれ位の違いなのかは契約次第なので不明ですが、売上自体は上がるものと思います。 ちなみにお金の回収もGMOPaymentなのでとりっぱぐれリスクもZOZOはありません。
デメリットとしては、今調子に乗って買ってるユーザーが、支払い時期になってZOZOに恨みを持つかもしれないという点でしょうか笑
GMOPayment
ツケ払いによる手数料と、ZOZOというかなりのボリュームのECからのトランザクション量自体ですかね。 決済会社なので、流通総額というもの自体を重要視して追っているのでZOZOの利用はかなり大きなものになると思います。
デメリットとしては、どれだけ回収コストがかかり、不良債権が発生するかですね。 ZOZOのユーザーはマトモなユーザーが多いとは思いますが、受け取る手数料でペイできるのかドキドキかと思います。 (最悪赤でも、流通額がかなり見込めるならアリだと思いますが)
11/1から開始したサービスなので、 初日に買ったユーザーの支払い期限は1/1ですかね。 新年初めから、GMOPymentが泣きを見るのか、案外みんな払ってくれてるのか、楽しみにしてたいと思います。
ではそろそろ雨が弱まったので帰ります。 何かご意見ご指摘あればお願いしますm( )m
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忘年会や新年会が多くなってくるタイミングですね。
そんな中、イベントでよくあるのがプレゼント交換かと思います。
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BEN DAVISなら女子ウケも狙えるのでセンスが良いと思われるかも^^
■カードケース
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カードケース 本皮 クリアポケット26枚 大容量 名刺入れ レディース メンズ コンパクト収納 (ローズピンク, 26ポケット)
- 出版社/メーカー: WL Products
- メディア: その他
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■ギフト券(スタバ)
なんだかんだ嬉しいのがコレ。
今年3回のプレゼント交換で、毎回1人は用意してきてました。
手抜きかな・・と思うかもですが、もらうと一番嬉しかったりするかも。
スターバックス カード 2014 ホリデー99 No.50 『ギリシャ島』 スタバ ギフト 限定 デザイン
- 出版社/メーカー: Starbucks(スターバックス)
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■ブランケット
男女ともに使えますが、特に女子にウケるプレゼント。
肌触りも良いアイテムなら誰でも喜んでくれます。
■卓上ペットボトル加湿器
男性だと自分で買えないアイテムでも、プレゼントで貰えば使えるというもの。
冬は乾燥するので絶対に役立つ一品です。
トップランド(TOPLAND) ボトル加湿器 ピンク オーブ M7012P
- 出版社/メーカー: トップランド
- 発売日: 2015/10/01
- メディア: Automotive
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■ボールペン
無難に見えますが、LAMYならオシャレだなと思われるプレゼント。
2000円以内に収まるコレはコスパも良いです。
■ナノブロック
会社の机に置いても可愛いナノブロック。
ポケモンGOにあやかって、こんなプレゼントでも良いかもしれません。
プレゼント交換は選んでいる時大変ですが、
当日は間違いなく楽しいイベントになるのでおすすめです^^
少しでも参考になれば幸いです。