paymoの割り勘サービスってなに?送金サービスとの違いについて
paymoという割り勘サービスについて、色々すごいな!と思ったので備忘のために簡単に。
paymoってなに?割り勘サービス?
paymoは、木村新司さんというシリアルアンドレプレナーが代表をしているAnyPayという会社が、本日2017/1/19リリースした、友人間での割り勘サービスです。
(木村さんは、アドランティスを作ったり、Gunocyの共同創業者などで有名な方です)
なお、イメージについては、以下のブランディングMVを見ると非常にわかりやすいです。
https://m.youtube.com/watch?v=JRt_TayNrVM
※是非音量ありで見てください。
サービス内容の前に、サービス初っ端からこのクオリティのMVを出しただけで、センスの良さを感じるなと思います。
paymoの使い方、割り勘の仕方
①paymoのアプリをダウンロード
②アカウント登録(電話番号などの個人認証は不要なのですぐ登録できます)
③割り勘の対象となるレシート写真を添付して、払ってほしい金額を入力し、友達に送る。
④完了
⑤支払われたお金はpaymo内に貯まるので、銀行口座へ出金ができます。(出金は200円の手数料がかかります。)
ユーザーとして便利だと思った点
アカウント登録がとてもシンプル、すぐ終わるので途中で離脱するまでに至りません。
また、友人への割り勘請求、割り勘請求に対する支払い方法もシンプルで分かりやすいです。
LINEpayでも友人間の送金(割り勘)はできますが、やはりこのようなサービスの場合、一つのサービスとして切り出してアプリにした方が断然わかりやすいですね。
LINEは本体アプリの中に埋め込む形ですが、あれだと使うまでのステップがどうしても長くなり、どうしても使う気になれないです。
企画としてすごいなと思った点
MVのクオリティや、ターゲットなども色々考える点ありますが、今回は送金周りのスキームについて。
まず、日本では送金というのは基本的に銀行だけしか行ってはいけないように法で決められています。
ただ、数年前に資金決済法というものができ、一定額以下だったり条件によっては、資金移動業登録をすることによって可能となりました。
なので今回AnyPayは資金移動業登録して、送金サービスをしているのかと思ってましたが、なんとしていませんでした。
スキームですが、「送金」ではなく、あくまで「債務に対する支払い」ということで割り勘サービスを実現しています。
簡単に言うと以下の形です。
【送金】
AさんからBさんに500円送る
【債務に対する支払い】
Bさんが1000円のレシートを添付し、「割り勘した代金の半分ちょうだい」と500円を請求。
そしてAさんはそれに合意し、500円を支払う
ということです。
サービスを使う人は特に意識せず、「レシートを添付して請求」し、「その額を支払う(割り勘する)」だけなので、お金を送金している感覚です。
ただ、サービスのスキーム(建前)としては、請求された債務への支払いなんだ、ということです。
弁護士確認はすんでるが、関係省庁への確認はしてないとの事ですが、自信があってのことなんだなと感じます。
こんなスキーム、かなり法律に詳しくないと絶対思いつかないですね。。
ちなみに、以下で調べてみたところ、今回のケースは確かに債権債務の契約上問題ないように思えました。
↓
債権・債務の発生
http://www5f.biglobe.ne.jp/~nobu-yamada/min61.html
抜け道のような使い方ですが、これは「すごいな!」という思うしかないです。
木村さんまたはサービス企画者が、元々このスキームでいけると思って作ったのか、やりたいことを弁護士相談する中で見つけたのか、前者だったら本当に尊敬だなと感じます。
新規事業を作る上では、このようなスキーム作成が非常に大事なスキルになるので、備忘をこめて書きました。ぜひ参考までに。
▼ぜひ以下からアプリをダウンロードして使ってみてください~